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カテゴリーに「五等分の花嫁」追加 ٩(๑´0`๑)۶

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ほたると菜々のふたりぐらし・ふゆ

THE IDOLM@STER

1: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:25:37 ID:vws
・Twitterに投稿したデレステSSを修正、まとめたものです
・事務所が潰れて路頭に迷ったほたると地下アイドル時代の菜々さんが同居しています
・白菊ほたる、安部菜々のコミュ1以前の話として書いています




2: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:26:03 ID:vws

【ちゃるめら】

(某所のラーメン屋台)

菜々「おじさん、こんばんは。一杯おねがいします」

ほたる「あ、私も……」

屋台店主「こんばんはナナちゃん、ほたるちゃん。レッスン帰りかい?」

菜々「ナナのバイトとほたるちゃんの学校が終わってからのレッスンだと、どうしても終わりが遅くなっちゃうんですよねえ」

ほたる「そうですよね……」

菜々「でも平日この時間のレッスンは日曜のお昼とかと比べて圧倒的にお得だから遅いのは我慢です」

ほたる「そうなんですよね……!!」

屋台店主「はい、おまちどう」

菜々「いただきまーす……おいしい!」

ほたる「寒いと、よけい美味しく感じますね」

菜々「本当はこんな時間によくないんですけど、たまには自分への御褒美、いいですよね」

ほたる「菜々さん」

菜々「はい?」

ほたる「御褒美、今週三度目です……」

菜々「――ラーメン、おいしいですね」

ほたる「ラーメン、おいしいですね……」

3: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:26:25 ID:vws

【せだい】

ほたる「菜々さん、ただいま帰りました」

ナナ「あっ、学校お疲れ様。えへへほたるちゃん、こっちきてくださいこっち」

ほたる「? はい……」

菜々「じゃじゃーん!」

ほたる「これ――綿入りの半纏、ですか?」

菜々「えへへ、実はヒマを見ておそろいで作ってたんですよ」

ほたる「菜々さんてこういうもの作るのも上手なんですね――え、おそろいって」

菜々「勿論一着はほたるちゃんにプレゼントー!」

ほたる「えっ、私に!?」

菜々「寒さはこれからですもの。暖かくしないと」

ほたる「菜々さん……」

菜々「ほらほら、着てみてください。ナナも着ますから」

ほたる「ありがとうございます(もそもそ)わあ、あったかい」

菜々「うーん、やっぱり冬はこれですね。ちょっと野暮ったいですけど暖かさ重視です」

ほたる「私、大事にします!」

菜々「いいんですよ。それにしても――」

ほたる「?」

菜々「ナナが着るととたんに所帯じみて見えるのに、ほたるちゃんが着るとやたらカワイイってどういうことでしょう!?」

ほたる「ナナさん!?」

菜々「手足の長さが全然違うんだもんなあ。これが世代差ってヤツなんでしょうか」

ほたる「菜々さん、落ち着いて、菜々さんだって17歳じゃないですか」

菜々「より救いが無い……!!」

4: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:26:44 ID:vws
【べんり】

菜々「はーい、ストーブ出しますよー」

ほたる「わ、石油ストーブだ……」

菜々「なんです珍しそうに」

ほたる「うち、石油ストーブって使ってなかったんです。私の不幸で事故が起きるかも知れないですから」

菜々「あー、火は恐いですものねえ。灯油も値上がりしてるし……しかしほたるちゃん。石油ストーブは他にない利点がいっぱいあるのです」

ほたる「利点ですか」

菜々「まず暖かい!(点火)」

ほたる「わっ、本当に暖かい」

菜々「火そのものですからね。文字通り火力が違います。第二に、加湿がいらないんです」

ほたる「火を焚いてるのに、ですか?」

菜々「灯油は燃えると水と二酸化炭素になります。けっこう水蒸気が出るものなんですよ」

ほたる「知らなかったです」

菜々「さらにヤカンを載せればお湯が沸かせますし、鍋を載せてことことおでんを煮たりできます。さらに――ふふふ」

ほたる「それは……アルミホイルに包んだおいも!?」

菜々「こうして焼き芋を作ることまでできてしまうのです!」

ほたる「私、石油ストーブ大好きになりました……!」

菜々「まあ、お互い火には気をつけることにしましょうね――それにしても」

ほたる「?」

菜々「鳥取の冬は寒かったでしょう。石油ストーブ使わないとしたら、白菊家の暖房は一体?」

ほたる「ええと、床暖房とあとオイルヒーターっていうのが各室にあって」

菜々「予期せぬところで経済格差を感じてしまった……!!」

5: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:27:01 ID:vws

【ふゆのよ】

ほたる(ほたるです)

ほたる(菜々さんのアパートは壁が薄くて、夜になるとお布団に入っててもしんしんと冷気が染み入ってくるみたい)

ほたる(だから私と菜々さんは、自然に身体を寄せて眠るようになっていました)

ほたる(お布団を狭くしてしまって悪い気もするんだけど、菜々さんは気にしないでって)

ほたる(ああ、それに……)

ほたる(すぐ傍にある菜々さんの身体はとてもあたたかで、甘い香りがして)

ほたる(子供みたいで恥ずかしいけど、それを近くに感じてると、私はとっても落ち着くのです)

ほたる(きっと今夜なら良い夢が見られる。そんな予感が――)

6: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)10:27:22 ID:vws
【ふゆのよ・つづき】

菜々(みなさんこんばんは、ナナです)

菜々(時々忘れそうになるけど、ほたるちゃんってナナより10センチも背が高いんですよね)

菜々(手足だってナナよりずっと長いです。これが世代ってヤツなんでしょうか)

菜々(そして毎日自主レッスン頑張ってるから、実は力だってあるんです)

菜々(つまりナナが何を言いたのかって言うとですね?)

ほたる「……♪(ぎゅぅううう)」

菜々(ほたるちゃんに抱きしめられるとナナ、逃げられないってことです!!)

ほたる「むにゃ……」

菜々(……ほたるちゃん幸せそうだなあ)

菜々(いい夢をみててくれるといいなあ……)

菜々(ってそうじゃなくて!)

菜々(なんとか抜け出さないと大変なことになってしまうんです!)

菜々(そう、こうしている間にも安部ダム決壊の危機はじわじわと!)

菜々(悪いけどほたるちゃん無理にでも起して脱出を……)

ほたる「ななさん……ふふ……」

菜々(できないー! こんな安らぎきったほたるちゃんを無理やり起すなんてナナできないー!!)

菜々(がんばって安部ダム! ほたるちゃんを起さずに脱出できるタイミングが来る、その時まで!!)

※なんとかなりました。

7: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)11:55:06 ID:vws

【おと】

ほたる(菜々さんと私は、いつも一緒というわけではありません)

ほたる(夜のアルバイトがある日、菜々さんはとても帰りが遅くなります)

ほたる(そんなとき、私は一人で菜々さんの帰りを待ちます)

ほたる(そして夜が遅くなると、聞こえてくる音があります)

ほたる(テレビや生活音が静まった後に聞こえてくる――『しーん』って音)

ほたる(耳鳴りがするような静けさの音)

ほたる(私はずっと小さいころから、その音を知っていました。それは一人になると聞こえてくる、孤独の音なのです)

ほたる(私は子供のころ、その音が大嫌いでした。自分から一人になろうとするのに、一人になると聞こえてくるあの音が嫌でしかたないなんて、滑稽ですよね)

ほたる(――そう、今もきっと、私はこの音が嫌いです)

ほたる(だけど、その音を聞くのは、前より辛くなくなっていました。だって)

菜々(近付いてくる足音)

ほたる(孤独の音を押しのけて、菜々さんの足音がかならずここに戻って来るって、知っているからです)

菜々「ただいまー!! ほたるちゃんごめんね、遅くなっちゃって」

ほたる「おかえりなさい、菜々さん」

ほたる(こうして孤独を押しのける音を聞くことができるなら、たまにはあの音を聞くのも悪くないのかな。私はこのごろ、そんな事を考えるのです――)

8: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)11:55:53 ID:vws
 おしまい。
 ほたるにとって良い一年が来ます様に。
9: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)12:03:45 ID:vws
おしまいじゃないよ!続きがあります
10: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)12:04:06 ID:vws
【おおみそか】

ほたる(菜々さんと二人でこたつに入って、紅白を見て、いろいろな話をして)

ほたる(私たちの年末は、そんなふうに静かに終わりを迎えました)

菜々「59分30秒、50秒――はい、明けましておめでとうございます」

ほたる「あけまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

ほたる(そうやって挨拶を交わすのは、とっても穏やかで、楽しい時間)

ほたる(アパートに拾ってもらってから、菜々さんとの生活は楽しくて、嬉しくて)

ほたる「来年も、こうやって――」

ほたる(菜々さんと一緒に、暮らせたらいいのに。そう言いそうになって、私は口を噤みました)

ほたる(菜々さんが、優しく私を見ていました)

ほたる(菜々さんとのくらしは、楽しくて。いままでに感じたこともないほど、落ち着いて)

ほたる(だけど――私は、甘えられる人を探すために、上京してきたわけではないのです)

ほたる(菜々さんは、私が夢を追いかけるのを応援してくれているからこそ、私を置いてくれているのです)

ほたる(ああ、だけど、ふたりぐらしは本当に楽しくて。私は――)

ほたる「……こうやって、じゃなくて。来年は、色々変わっていける年にしたいですね」

ほたる(そう言って、俯いてしまいました)

菜々「――お互いに、夢に向って足踏みしなくていい一年になるといいですね」

ほたる「……はい」

ほたる「菜々さんの手が、私を優しく撫でてくれました」

ほたる(その手が、私の甘えも、思いも、全て知っているような気がして、私は新年そうそう、少しだけ泣いてしまったのです――)

11: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)12:05:42 ID:vws
誤字ありました。

×ほたる「菜々さんの手が、私を優しく撫でてくれました」→○ほたる(菜々さんの手が、私を優しく撫でてくれました)

12: ◆cgcCmk1QIM 2019/01/01(火)12:06:17 ID:vws
あらためておしまい。
新年早々見苦しくてすみません。
13: 名無しさん@おーぷん 2019/01/04(金)06:06:46 ID:2Lb
おつおつ
和む



元スレ
タイトル:ほたると菜々のふたりぐらし・ふゆ
URL:https://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1546305937/
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