武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」
武内P「あの……どうでしたか、諸星さん」
きらり「……」
武内P「すみません、何か仰ってください……諸星さん」
きらり「今日は、莉嘉ちゃんと、みりあちゃんを、よろしく、お願いします」
武内P「はい、今日のレッスンは……はい……あの、本当にすみませんでした……」
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莉嘉「えーっ! 今日のレッスンはPくんも一緒に来てくれるの!?」
武内P「はい。今日のレッスンは、ご一緒させていただくつもりです」
みりあ「わーい! ねぇねぇ、プロデューサー、きらりちゃんは?」
武内P「諸星さんは、モデルの撮影の仕事が入っているので、今日は別行動になります」
莉嘉「そっかー、ちょっと残念だね」
みりあ「うんうん。久々に、プロデューサーと一緒なのにね」
武内P「……」
莉嘉「ふーんだ! ぜったい、許さないよー☆」
武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」
みりあ「えーっ!? 莉嘉ちゃん、許してあげないのー!?」
莉嘉「もっちろん! 今日は、いーっぱい一緒にいてくれないと許さないんだから☆」
みりあ「そっかー! えへへ、みりあも許さないんだから!」
武内P「……はい、今日は喜んでご一緒させて頂きます」
莉嘉「それじゃあ、アタシとみりあちゃんとPくんの、一日限定のチョーイケてるユニット誕生だね☆」
武内P「……はい、そうですね」クスッ
莉嘉「そうだよ、もうすぐライブが近いから本当は三人でやる予定だったんだー☆」
みりあ「ねぇねぇ、今日は、プロデューサーがきらりちゃんの代わりなの?」
武内P「諸星さんには、自分の代わりに凸レーションの一員を務めるように、と言われています」
莉嘉「Pくん、最近忙しいもんね……」
みりあ「うん……でもね、だからね、今日はいっぱい一緒でうれしいなー!」
武内P「お二人とも……」
武内P「はい、今日はプロデューサーとしても、諸星さんの代理としても、全力を尽くさせて頂きます」
莉嘉・みりあ「……」
武内P「じょ、城ヶ崎さん!」
みりあ「あのねあのね! みりあ、プロデューサーとだったらお着替え一緒でも平気だよ!」
武内P「あ、赤城さん!?」
莉嘉「現役JCと一緒に着替えるだなんて……イヤーン、Pくんのエッチ☆」
武内P「……私は着替えませんので、先にレッスンルームに行っていますね」
莉嘉・みりあ「えっ?」
武内P「?」
莉嘉「えっ? だって、Pくん今日はきらりちゃんの代役なんだよね?」
みりあ「うんうん! だったら、踊るためにお着替えしないとだよね?」
武内P「……」
武内P「!?」
ベテラントレーナー「準備運動は終わっているかー?」
莉嘉・みりあ「はーい!」
武内P「……はい」
ベテトレ「……あの、その格好は?」
武内P「今日は、諸星さんの代役も兼ねていて……その、このような形に……はい」
莉嘉「Pくん、チョーつよそうだよね! カブトムシ30匹分くらい☆」
みりあ「きらりちゃんもおっきいけど、プロデューサーってやっぱりもっとおっきいねー!」
ベテトレ「……あの、大変ですね」
武内P「……いえ、彼女たちの笑顔のためですから」
ベテトレ「1! 2! 3! 4! 二人共、遅れてきているぞ!」
莉嘉・みりあ「はい!」
ベテトレ「5! 6! 7! 8! プロデューサー! あ、あの……あまりこっちを睨むな!」
武内P「に、睨んでいません……!」
ベテトレ「1! 2! 3! 4! いいぞ、二人共その調子だ!」
莉嘉・みりあ「はい!」
ベテトレ「5! 6! 7! 8! な、何だその体のキレは! やる気か!?」
武内P「何を仰ってるんですか!?」
莉嘉「あー! つっかれたー!」
みりあ「みりあ、ヘトヘトだよ~!」
武内P「少し、待っていてください。飲み物を取ってきます」
莉嘉「アリガトPくーん! お礼に、アタシのドリンク一口わけてぇ、ア・ゲ・ル☆」
みりあ「あーっ! それ、間接キスだ! ねぇねぇ、みりあのも一口あげる!」
武内P「……いえ、私は自分の物がありますので」
莉嘉・みりあ「ぶーぶー!」
武内P「お二人の、とても頑張っている姿を見る事が出来たので――」
美嘉「へー、楽しそうなコトしてるじゃん★」
武内P「!? い、いつから見ていらしたのですか……?」
美嘉「きらりちゃんに頼まれてさ。アンタが二人をエロい目で見てないか監視しに★」
武内P「いつから、の答えになっていませんし、それに、そんな目で見るはずが……」
美嘉「ジョーダンよ、ジョーダン★ 全く、相変わらず頭かたいんだから」
武内P「……」
みりあ「美嘉ちゃんだー! えーっ、いつからいたの!?」
美嘉「ヤッホー★ ちょっと前から、三人で踊ってるの見てたよー」
莉嘉「どうどう? アタシ、ダンスうまくなってるでしょ!」
みりあ「ねぇねぇ、みりあは? みりあもうまくなってるよね?」
美嘉「うんうん、二人共、バッチシ上手くなってるじゃん★」
莉嘉「トーゼン! だって、アタシはお姉ちゃんの妹のカリスマJC、城ヶ崎莉嘉だからね☆」
みりあ「えへへ、美嘉ちゃんに褒められちゃった!」
美嘉「……それにしても」
美嘉「アンタ、妙にダンス上手くない?」
武内P「……」
みりあ「うんうん! プロデューサー、すっごくかわいかったよ!」
美嘉「……いや、可愛くは……」
武内P「……」
美嘉「今踊ってたのって、『LET’S GO HAPPY!!』の振り付けだよね?」
莉嘉「そうだよ!」
美嘉「体を動かすのが得意にしても、振り付けがわからないと踊れないでしょ」
武内P「その……皆さんの曲は、振り付けまで覚えていますから」
みりあ「えーっ! プロデューサーすごーい!」
美嘉「……」
美嘉「へぇ……そうなんだ」
武内P「……」
美嘉「普通、担当アイドルの曲の振り付けまで覚える?」
武内P「……」
莉嘉「お姉ちゃん……?」
みりあ「美嘉ちゃん、どうしたの……?」
美嘉「あ、アハハ! 何でもないよー」
美嘉「……」
美嘉「……ごめん、ウソ。なんかちょっと、寂しくなっちゃって」
莉嘉・みりあ「……」
武内P「……」
莉嘉「アタシ達が?」
美嘉「そう。いつも仏頂面して何考えてるかわからないけど」
みりあ「それ、プロデューサーのこと?」
美嘉「ふふっ、そうだよーみりあちゃん」
武内P「……」
美嘉「……そりゃ、アタシはシンデレラプロジェクトの一員じゃないけどさ。皆が、頑張ってきた姿を見てきた」
美嘉「……だから、アタシは皆と一緒じゃないんだー、って思うと……」
美嘉「って、アタシってば何言ってんだろ! ナシナシ、今のナシで!」
莉嘉・みりあ「……」
武内P「……」
美嘉「えっ?」
みりあ「うんうん! そうだよ美嘉ちゃん!」
美嘉「ちょ、ちょっと二人共!?」
莉嘉「そんなにウジウジしてるなんて、カリスマJKのするコトじゃないでしょ、お姉ちゃん☆」
みりあ「そうだよ! 美嘉ちゃんは、いーっぱいキラキラして、いーっぱい笑ってるのが一番だよ!」
美嘉「いや……でも……」
武内P「……」
莉嘉「えーっ、なぁにPくん?」
武内P「あ、いえ……城ヶ崎、美嘉さん」
美嘉「あ、え……な、何?」
武内P「プロジェクト発足以来、貴女にはいつも助けられてきました」
美嘉「きゅ、急に何……?」
武内P「貴女が居なければ、危ない場面が何度もありました」
美嘉「……うん、そうだね。でも、失敗もしちゃったかもだし……」
武内P「もしそうだとしても、貴女が、カリスマJK城ヶ崎美嘉が居たからこそ、今のシンデレラプロジェクトがあると思うのです」
美嘉「……」
武内P「――そんな貴女の助けに、少しでもなりたい」
美嘉「……!」
武内P「その……私では、力不足かもしれませんが」
美嘉「……」
莉嘉「ちっがーう! ぜんぜん違うよPくん! オンナゴコロが全然わかってないんだから!」
武内P「女心……ですか?」
みりあ「あのね、プロデューサー。美嘉ちゃんって、お願いしたら何でも聞いてくれるんだよ?」
武内P「……成る程、わかりました」
武内P「城ヶ崎さん、未だプロデューサーとして至らない私に、見せていただけませんか?」
美嘉「……」
武内P「カリスマJK城ヶ崎美嘉の、アイドルとしての魅力を」
美嘉「……」
美嘉「そんなコト言われたら、さ」
美嘉「――テンション上げるしかないっしょ★」
みりあ「わーっ! 美嘉ちゃん、すっごく元気になったね!」
美嘉「17歳のJKに魅力を見せて欲しいとか★★★★エロいんじゃないのー★★★★」
莉嘉「イエーイ、お姉ちゃん☆」
美嘉「イ★★★★★エ★★★★★ー★★★★★イ★★★★★」
武内P「……」
莉嘉「曲は二人だったらぁ……あっ! アタシ達の曲がいいかも☆」
みりあ「あっ! 美嘉ちゃんと莉嘉ちゃんの曲!?」
武内P「『Twin☆くるっ★テール』ですか……はい、わかります」
美嘉「★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★」
みりあ「ミュ~ジックぅ~スタート~♪」
武内P「……」
美嘉「★」
~♪~♪
バンッ!
楓「トゥインクル♪ もっと、ほしいの♪」
美嘉「!?」
武内P「トゥインクル♪ もっと、つかむの♪」
美嘉「!!?」
武内P・楓「トゥインクル♪ ぜんぶ、アタシの♪」
莉嘉「イエーイ! Pくん、楓さーん☆」
みりあ「すっごーい! プロデューサーも楓さんも、すっごい上手だねー!」
美嘉「!!!?」
武内P・楓「よくばりなツインテール♪」
美嘉「!!!!?」
武内P「……」ペコリ
楓「……」ペコリ
ガチャッ……バタン
莉嘉「すっごーい! Pくん、歌も上手なんだ!」
みりあ「うんうん! あれ? どうしたの美嘉ちゃん?」
美嘉「ねえ、違うよね? そういう流れじゃなかったよね?」
美嘉「何ていうかほら……心あったまる流れだったじゃん?」
莉嘉・みりあ「?」
美嘉「そっかー、わかんないかー、そっかー」
美嘉「……そっかー」
武内P「?」
美嘉「なんでアンタもキョトンとしてるのさ!?」
美嘉「今、テキトーに謝ったっしょ!?」
武内P「その……城ヶ崎さんが動揺されていたので……その……はい」
美嘉「成る程、アクシデントへの対応とか、やるじゃん★」
武内P「プロデューサーとして、当然の事ですから」
美嘉「――とでも言うと思った!?」
武内P「いえ、その……すみません」
莉嘉「お姉ちゃん、元気になって良かったね☆」
みりあ「うんうん! これで皆、ハピハピ、だね!」
美嘉「ちょ、ちょっと二人共? なんか、締めに入ってない?」
武内P「……お二人とも、良い、笑顔です」
美嘉「いや、えっ、ちょっと! ねえ!?」
美嘉「アタシは納得して……あっ、えっ? マジで――」
おわり
おつ
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