幼馴染「ラッキー!」男「また?」

その他

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1: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 20:58:24 ID:fsMam.R6
幼「うん。また10円拾っちゃった」

男「いくら10円玉とは言え、一日に2回もお金拾うもんかね」

幼「えへへー。いいでしょー」

男「ホント、幼は運が良いよなー」

幼「注意深いって言って欲しいよ」

男「それ、俺と会話しながら、地面を見てたって事だよな?」

男「注意深く…なぁ?」


2: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 20:58:55 ID:fsMam.R6
幼「いやぁ、たまたま、ふっと見たら、10円落ちてたんだよ」

幼「それを鋭い観察力で、気付いたんだから」

幼「私が偉いんだよ」

男「はー」

幼「普段はちゃんと、男の顔と前方を交互に見てるよ?」

男「…怪しいもんだ」

幼「ホントだよ?」

男「はいはい」

3: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 20:59:29 ID:fsMam.R6
幼「それにしても20円か…これ、交番に届けるべき?」

男「いやぁ、届けられても逆に困るんじゃね?」

幼「んー。じゃあ、どこかに寄付しよう!」

男「使っちゃえよ」

幼「20円で何が出来る?」

男「そっと財布の中にしまえばいいじゃん」

4: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:00:03 ID:fsMam.R6
幼「解ってないなぁ、男は」

男「何が?」

幼「この20円をお財布に入れたとしてね?」

男「うん」

幼「一体私は何を得るのかな?」

男「日本の通貨で20円だろ?」

幼「違うよ、男。全然違う」

男「何が?」

5: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:00:44 ID:fsMam.R6
幼「得るのは、軽い罪悪感…だよ」

男「は?」

幼「人のお金を盗っちゃったっていう罪悪感」

男「20円でねぇ…」

幼「少なくとも私はそうなの!」

男「だから寄付か…」

幼「コンビニに行こう!」

男「あぁ、俺も喉渇いたし、寄って行こう」

6: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:01:34 ID:fsMam.R6


店員「丁度頂きます」

幼「はい」

幼「ありがとうございましたー」

幼「この20円は寄付でーす」
チャリンチャリン

店員「ありがとうございますー」

幼「いえいえ」

7: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:02:14 ID:fsMam.R6
店員「あ、お客様ー」

幼「はい?」

店員「ただいまキャンペーン中でしてー」

店員「この箱の中から一枚、クジを引いて下さい」

幼「はいはいーっと」
ガサゴソ
ピラッ

幼「これで!」

8: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:03:11 ID:fsMam.R6
店員「はい…おめでとうございます。景品はこちらになります」

幼「え?ぬいぐるみ?」

男「マジで?幼、またまたラッキーだな」

幼「イェイ!」

幼女「…」
ジー

幼「ん?お嬢ちゃん、どうしたの?」

幼女「…」
ジーー

9: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:03:36 ID:fsMam.R6
幼「コレ、欲しいの?」

幼女「…」
コクン

幼「じゃあ、コレあげる!」

幼女「え!ほんとにー?」

幼「ホントに!はい、どうぞ!」

幼女「わーい!おねーちゃん、ありがとう!」

10: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:04:09 ID:fsMam.R6
幼女の母「あ、あら、この子ったら…すみません…」

幼「あ、全然気にしなくていいですよー」

幼「私より娘さんが持ってた方が絵になりますよ!」

幼女の母「本当にありがとうございます」

幼「いえいえー」

幼女「おねーちゃん、ありがとうございました!」

幼「ん!良いお返事!」

11: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:05:06 ID:fsMam.R6
幼女「それじゃ、おねーちゃんにはこのきれーな、ちらしをあげる!」

幼女「わたしのたからものだけど、おねーちゃんにあげる!」

幼「ありがとー。お嬢ちゃん」

幼女「ばいばーい!」

幼「ばいばい!」

12: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:05:52 ID:fsMam.R6


男「…で、何を貰ったんだ?」

幼「祭りのチラシだね」

幼「てだこまつり、今度の土日だって」

男「マジでか?」

幼「私、まだ先だと思ってたよ」

男「俺はすっかり忘れてたぜ」

13: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:06:23 ID:fsMam.R6
幼「今年も行く?」

男「おう、行こうぜ」

幼「二人で?」

男「二人で!」

幼「…楽しみだねっ」

男「おうっ!」

14: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:06:57 ID:fsMam.R6



男「おーい、幼ー!」

男「そろそろ行こうぜー!」

幼「もうちょっとだけ待っててー」

男「おーう」

男「…」

15: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:07:52 ID:fsMam.R6
男「しかし暑っついなぁ…。もうすっかり夏だなー」

男「あー、これ、日焼けするかも」

男「…松崎しげるくらい黒くなるかも」

男「…」

男「おーい、幼!まだかー?暑すぎてたまらんのだがー?」

幼「…よっと。お待たせー」

16: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:08:31 ID:fsMam.R6
男「おぉ!浴衣かよ!」

幼「えへへー。いいでしょ?」

男「おぉー。良いな、似合ってるな!」

幼「お母さんに着付けして貰ってたんだよ」

男「なるほど」

幼「髪も上げてみましたー。どう?」

男「すげー似合ってるよ、幼」

17: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:09:19 ID:fsMam.R6
男「正直、超綺麗だ」

幼「えへへ、ありがとねっ」

幼「それじゃ、行こうか!」

男「おうよ!」


男「さて、まず何食べようかね?」

幼「そうだねー。私、結構お腹すいてるよー」

18: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:10:03 ID:fsMam.R6
屋台の客引き「さぁ、お客さんどうぞどうぞ!」

屋台の客引き「町内一焼きそば焼くのが上手い男が焼いた焼きそばですよ!」

屋台の客引き「今日食べないと、明日は食べられないかもしれませんよ!」

屋台の客引き「さぁどうぞどうぞ!」

焼きそば焼き係「おい!変な客引きするな!」

焼きそば焼き係「て言うか、明日もここで焼きそば焼くんだろ?」

焼きそば焼き係「だから明日も食べられるだろ!」

19: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:10:48 ID:fsMam.R6
幼「…何だか、あそこの屋台の客引き、面白いね?」

男「んじゃ、最初は焼きそば食べようぜ!」

幼「私、買ってくるよ!」

男「んじゃ、頼むー」

幼「すいませーん。焼きそば2つ下さい」

屋台の客引き「あ、毎度ありがとうございます!」

焼きそば焼き係「あざーっす」

20: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:11:19 ID:fsMam.R6
幼「はい、どうぞ」

男「サンキュー。これ、飲み物は買っておいた!」

幼「ありがとー。さすが気配り上手!」

男「褒めても、ファンタしか出ないぞ?」

幼「えへへー」

男「歩きながら食うか?」

幼「あそこにベンチあるよ。座って食べよう?」

男「そうだな。食べにくいもんな」

21: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:12:14 ID:fsMam.R6


男「…この焼きそば、美味いな」

幼「ホント、美味しいね」

男「次、どうする?金魚レスキューしたりする?」

幼「却下です。男、金魚を助け過ぎだよ」

幼「今、男の家の水槽に金魚何匹いる?」

男「30匹だな」

22: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:13:20 ID:fsMam.R6
幼「去年、すくい過ぎたんだよ」

幼「あんなアロワナ飼う用の水槽で金魚飼うっておかしいからね?」

幼「だから今年は金魚すくいは無し!」

男「でも花火始まるまで、結構時間あるぞ?」

幼「あ、あそこに居るの、幼友ちゃんだ。おーい!」

幼友「あ!幼!それに男も!」

男「おーう。幼友も来てたんだな」

23: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:13:59 ID:fsMam.R6
幼友「色々事情があってねー。今回は運営側で参加だよ!」

幼友「て言うか、幼、浴衣超似合ってるね!可愛い!」

幼「えへへ。ありがと。幼友ちゃんも似合ってるよー」

幼友「あ、そうだ!丁度良かった!」

幼「ん?」

幼友「幼、ちょっとさぁ…」

24: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:15:56 ID:fsMam.R6


幼「…どうしてこんな事に」

司会「さぁ、次の浴衣美人は、こちら!」

司会「エントリーナンバー5番!清楚系美人の幼さんです!」

司会「ぶっちゃけ、好みのタイプです!」

司会「お付き合いされてる人は居るんですか?」

25: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:17:17 ID:fsMam.R6
幼「い、いえ…いませんけど」

司会「じゃあ、僕なんてどうですかねぇ?」

幼「ごめんなさいっ」

司会「ワーオ!即答で振られちゃいました!」

幼「ホントごめんなさいっ」

司会「二度もダメ出しされました!ご馳走様でした!」

26: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:17:53 ID:fsMam.R6
司会「それじゃあ、会場の皆さんに一言どうぞ!」

幼「そ、そんな事急に言われても、困っちゃいます…」
モジモジ

司会「モジモジする姿も可愛いですね!」

幼「あ、ありがとうございます」

司会「それでは、大和撫子な挑戦者に大きな拍手を!」
パチパチパチパチパチ

27: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:18:40 ID:fsMam.R6


幼「…はぁ、緊張したー」

幼友「良かったよー、幼」

幼「急に浴衣コンテストに出ろって言われても困るよー」

幼友「いやあ、イベント運営してるのが私の叔父さんでさー」

幼友「ちょっとエントリー人数が少なかったんで、困ってたんだよ」

28: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:19:25 ID:fsMam.R6
幼「まぁ、枯れ木も山の賑わいって言うもんね」

幼友「全然、枯れ木なんかじゃないよ!」

幼友「幼…優勝するかもよ?」

幼「えぇー、それはないでしょ」

幼友「私は幼がナンバーワンだと思うね!」

幼「いやいやーそれはないよー」

29: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:20:38 ID:fsMam.R6


司会「それでは2位の発表です!」

司会「2位はエントリーナンバー5番の幼さんでーす!」

幼「え?私?本当に?」

司会「ささ、幼さん、前にどうぞー」

幼「は、はい…」

司会「惜しくも2位ですが、僕の彼女にしたいランキングでは1位でしたよ!」

幼「ど、どうも…」

30: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:21:05 ID:fsMam.R6
司会「はい、それではこれ、2位の賞品!」

司会「2泊3日リゾートホテルペア宿泊券です!」

幼「本当に貰っていいんですか?」

司会「胸を張って!堂々と、どうぞ!」

幼「…あの、どうもありがとうございました!」

司会「はーい、どうもありがとうございました!」

司会「さぁ、2位までの発表が終わりました」

31: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:21:39 ID:fsMam.R6
幼友「残念!2位だったかー」

幼「私なんかが2位なんて、幼友ちゃん、何かしたんじゃあ…?」

幼友「してないしてない」

幼友「大体、私にそんな権限ないし!」

幼友「ていうか、堂々としなよ、幼!」

幼友「あんたは輝いてるよ!」

幼友「私の自慢の親友だよ!」

32: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:24:12 ID:fsMam.R6
幼「…ありがと」

幼友「さ、男の奴が外で待ってるよ」

幼「うん!」

幼友「…そのリゾートホテルさ、男と二人で行ってくれば?」

幼「なっ…もう!変な事言わないでよ、幼友ちゃん!」

幼友「…でもさ、本当に良い機会じゃない?」

幼「何が?」

33: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:25:18 ID:fsMam.R6
幼友「あんた、昔から男一筋じゃない?」

幼「それは!そうだけど…」

幼友「だから、その宿泊券が、良い切っ掛けになったらイイねって事!」

幼「…」

幼友「あ、引き止めてごめんね!男と2人で、祭り楽しんできて!」

幼「うん!」

34: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:26:01 ID:fsMam.R6


男「惜しかったな、幼」

幼「いやいやー。2位でも充分、身に余るよー」

男「俺は幼に一票入れたぜ?」

幼「えへへ。ありがとう」

男「あー…ちょっとすまんが、トイレに行ってくる」

男「冷たい物飲みすぎたみたいだ」

幼「わかった。ここで待ってるね?」

男「おう!すぐ戻る!」

35: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:27:05 ID:fsMam.R6


優勝した女の子「あのー」

幼「はい?」

優勝した女の子「突然すみません。さっきの浴衣コンテストで2位だった人ですよね?」

幼「はい、そうですけど…あたなは優勝した人ですよ…ね?」

優勝した女の子「そうそう。突然ごめんねー?」

幼「いえいえ。何かご用ですか?」

36: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:28:03 ID:fsMam.R6
優勝した女の子「あのね…良ければこれ、貰って下さいっ!」

幼「え?優勝賞品じゃないですか?何で?」

優勝した女の子「あのー、私、千葉から旅行で来ててね」

優勝した女の子「正直、この旅行券、要らないんですよ」

優勝した女の子「だから、良ければ、ね?」

幼「でも、申し訳ないですよー」

優勝した女の子「良いから良いから!これも何かの縁だから!」

幼「…あ!だったら!」

37: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:28:45 ID:fsMam.R6


幼(結局、貰っちゃった…て言うか、交換しちゃった…)

幼(旅行券…か)

幼(男と…二人で…)

幼(思い切って、誘ってみようかな…)

幼(…うん。勇気、出してみよう!)

38: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:29:18 ID:fsMam.R6


男「お待たせー。トイレめっちゃ混んでたぜー」

幼「あ、あのさ男」

男「ん?何?」

幼「浴衣コンテストで優勝してた女の人がさ」

幼「さっき、ここを通りがかったんだけど」

男「あぁ、そうなんだ?」

幼「こんなの貰った…」

39: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:30:29 ID:fsMam.R6
男「…3泊4日ディズニーランド旅行券?」

男「え?これ、優勝賞品じゃん!」

幼「私のと交換しちゃった」

男「どう言う事?」

幼「優勝した人、千葉から来た人らしくてね」

幼「これ、要らないんだって」

幼「タダでくれるって言うから」

幼「私の賞品と交換したんだー」

40: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:31:30 ID:fsMam.R6
男「はー!幼、マジでわらしべ長者かよ!」

男「元をたどって行けば、20円拾った所からスタートだからな」

幼「そう?」

男「だって、20円拾わなかったら、コンビニ行かなかっただろ?」

男「コンビニ行かなかったら、クジでぬいぐるみ貰えなかっただろ?」

男「ぬいぐるみを女の子にあげなかったら」

男「祭りのチラシ、貰えなかっただろ?」

41: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:32:30 ID:fsMam.R6
男「あのチラシが貰えなかったら、祭りの事忘れたままだっただろ?」

男「祭りに来なかったら、浴衣コンテストに出る事も」

男「準優勝する事も無かっただろ?」

幼「うーん。そうかなー?言われてみればそうかもー?」

男「そうだろう」

42: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:33:19 ID:fsMam.R6
男「しかし、ディズニーランドかよー」

男「すげーラッキーだな、幼」

幼「あ、あのさ、男」

男「ん?」

幼「良ければ一緒に行かない?」

男「は?」

43: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:34:11 ID:fsMam.R6
幼「これ、ペア旅行券だし」

男「マジ?」

幼「もし、男が嫌じゃなければ、ね?」

男「…俺で良いのかよ?」

幼「ん?」

男「その…幼友の奴とか、女さんとか居るだろ?」

幼「男、私と旅行に行くの、嫌?」

男「い、嫌じゃないけどさ…」

44: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:35:29 ID:fsMam.R6
幼「ならいいじゃない?行こうよ!」

男「…おう、わかった。一緒にディズニーランド行こうぜ!」

幼「うんっ!出来ればこの夏休み中に行こうね?」

男「課題、頑張って片付けとかないとなー」

男(幼と旅行…しかも3泊?)

男(…マジかよ)

幼(オッケーしてくれた!これは…)

幼(本当に良い切っ掛けになる…かな?)

45: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:37:40 ID:fsMam.R6



幼「ラッキー!」

男「また?」

幼「はい、本日アイス2回目の当たりです」

男「まだ食べるのか?」

幼「さすがに3本目はキツイかなー?」

男「明日以降に食べるって選択肢は無いのかよ」

男「これ、店のおばちゃんにも疑われるレベルだよなー」

46: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:38:40 ID:fsMam.R6


少年「おーい、少女、お前何にする?」

少女「私はコレ!」

少年「じゃあ、俺はコレだな!」

少年「おばちゃーん!コレくださーい!」

おばちゃん「はいよ。二つで160円ね」

47: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:39:28 ID:fsMam.R6
少年「あ…あれ?財布がない…」

少女「えー?私80円しかないよー?」

少年「…じゃあ、少女だけ買えよ」

少年「おばちゃん、こっちはキャンセルね、キャンセル」

48: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:40:05 ID:fsMam.R6
男「なぁ、幼」

幼「…うん、ちょっと行ってくるね」


幼「ねぇ、君」

少年「なに?お姉さん」

幼「この当たり棒を君にあげよう!」

少年「マジで?」

幼「マジだよー」

49: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:41:07 ID:fsMam.R6
少年「何で?何で俺に当たり棒くれるの?」

幼「お姉ちゃんは今日2本もアイス食べたからねー」

幼「それに、女の子の方も一人だけでアイス食べるなんて、寂しいでしょ?」

少女「…うん」

幼「だから、はい、コレ!」

少年「お姉ちゃん、どうもありがとう!」

おばちゃん「幼ちゃん、相変わらず優しいねぇ」

幼「いえいえそんなそんな。えへへ」

50: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:41:58 ID:fsMam.R6
少年「じゃあ、おばちゃん、コレもください!」

おばちゃん「はいよ。毎度ありがとうね」

少年・少女「お姉ちゃん、どうもありがとう!」

幼「二人、仲良くね?」

少女「はい!」

少年「あっちの公園で食べようぜ!」

少女「うん!」

幼「じゃあねー」

51: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:42:32 ID:fsMam.R6


男「お疲れ様っしたー」

幼「私、良い事したよね?」

男「うん。良い事したなー」

幼「えへへ。褒めても良いんだよ?」

男「俺の幼馴染は偉い!」
ナデナデ

幼「ちょ、ちょっと恥ずかしいよ、男」

男「まあまあ」
ナデナデ

52: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:43:13 ID:fsMam.R6
幼「さっきの子達さ…」

男「ん?」

幼「昔の私達みたいだったね」

男「そうだなぁ」

幼「何か、昔の事、思い出しちゃったよ」

男「昔の事?何を思い出したんだ?」

53: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:43:59 ID:fsMam.R6
幼「聞いたら、男、絶対赤面するよ?」

幼「それでも聞く?」

男「言いたくてウズウズしてるくせに!」

幼「バレたか、えへへー」

幼「昔、あの子達くらいの頃」

幼「ここでアイス食べながらした約束覚えてる?」

男「…」

54: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:45:07 ID:fsMam.R6
幼「それを不意に思い出したんだー」

男「俺はその約束をしっかりと覚えているが?」

幼「えー、ホントにー?」

男「本当だ」

幼「じゃあ、あの時何て言ったか言ってみてよ」

男「そのアイスの当たり棒を俺にくれるんなら」

男「幼ちゃんを俺のお嫁さんにしてもいいんだぜ?」

男「…だろ?」

55: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:45:59 ID:fsMam.R6
幼「ふふふー。本当に覚えてたんだねー?」

男「あんまりニヤニヤするなよ」

幼「ほら、恥ずかしい事になっちゃったでしょ?」

男「…上から目線で、恥ずかしいガキだったな、俺は」

幼「…でも、嬉しかったんだよ?」

男「…そうか」

幼「ね、あの約束、今も有効かな?」

56: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:47:24 ID:fsMam.R6
男「あのなぁ、幼」

男「無効だったら、一緒に旅行なんて行く訳ねーっつの」

幼「良かった…」

男「口に出して言った事なかったけどさ」

幼「うん?」

男「俺、幼の事、大好きだぜ」

男「もちろん、異性としてな?」

幼「ありがとう!私もだよ、男!」

57: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:48:13 ID:fsMam.R6
幼「男と一緒に居ると、落ち着くけど、たまにドキドキする」

幼「男の事、ずっと見ていたいけど、見てると恥ずかしくなる」

幼「ずっと傍に居たいと思う」

幼「私、男の事大好きなんだなー、と思う」

幼「別に言葉一つで私たちの関係が変わると思わないけど」

幼「男くん、私とお付き合いしてください!」

幼「えへへ。商店の店先で、ベンチに座ってする会話じゃなかったかな?」

58: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:50:58 ID:fsMam.R6
男「…ありがとうな、幼」

男「こんな、何の取り柄もない、俺で良ければ」

男「お付き合いして下さい」

男「俺の彼女になって下さい」

幼「はいっ!」

幼「えへへ。良かったー」

男「そうだなー。長年の片想いが実った気がするぜ」

幼「ずっと一緒に居たのにねー」

59: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:52:04 ID:fsMam.R6
幼「本当はね」

男「うん?」

幼「旅行の時に、言おうと思ってたのになー」

幼「あの子達見てたらね」

幼「何か『今、言いたいな』って思っちゃった」

男「そっか…」

幼「言えて、良かったよ」

男「…来週の旅行、楽しみだな」

幼「…うん。楽しい旅行になるよね、きっと!」

60: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:53:14 ID:fsMam.R6


男「それにしてもさ」

幼「ん?」

男「あの少年もラッキーだったな」

幼「何が?」

男「俺たちが店先のベンチに座ってアイスを食べていなければ」

男「あの子はアイスを食べられなかった訳だ」

幼「んー?」

61: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:54:15 ID:fsMam.R6
男「幼がここにいて、本日2回目の当たり棒を手にしてて」

男「ちょっと持て余してたからこそ、彼はアイスを食べられた訳だ」

男「ラッキーじゃね?」

幼「でもその前に財布落としたかもしれないから、アンラッキーかもよ?」

男「財布は家に忘れただけかもしれないだろ?」

幼「それもそうか」

62: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:55:08 ID:fsMam.R6
男「でも本当にラッキーなのは、やっぱり幼か」

幼「ん?」

男「持て余したアイスの当たり棒一本で」

男「良い事が出来たし、良い光景が見られた」

幼「確かにねー」

男「羨ましいぜ、その幸運」

63: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:56:17 ID:fsMam.R6
男「あー、でも今回は俺もラッキーだったか」

幼「んー?」

男「幼、あの子達とのやり取りで、昔の約束を思い出したんだろ?」

幼「うん」

男「それで、こんな店先で、お互いの想いを伝えられたんだから」

男「俺もラッキーだったぜ」

幼「えへへ。そうかなー?」

64: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:57:02 ID:fsMam.R6
幼「でもね、男。私の一番のラッキーはね」

男「ん?」

幼「小銭を拾ったり、アイスが当たったり」

幼「わらしべ長者的に旅行券を手に入れたり」

幼「そう言う事じゃないと思うんだー」

男「いや、充分ラッキーだろ?」

65: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:58:14 ID:fsMam.R6
幼「…ううん。そんな事じゃなくてね」

幼「物心ついた時から…」

幼「大好きな人が、ずっと隣りに居てくれてる事が…」

幼「一番の幸運だと思うんだー」

幼「いや、これは幸福?ラッキーじゃなくてハッピーかな?」

男「…おぉ」

幼「男、大好きだよ」

男「…俺もだよ、幼。大好きだ」

66: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 21:59:08 ID:fsMam.R6
幼「こ、これからは只の幼馴染じゃなくて…」

幼「恋人として、ずっと傍に居てね?」

男「…おぅ」

幼「…男が恥ずかしがって目を瞑ってくれて、ラッキー!」
チュッ

男「ばっ!?何を…」

幼「ふふふー。油断したね、男っ!」

幼「私って本当に、ラッキーだよねっ」

男「そ、そう…かな?」

幼「ずっとこのラッキーとハッピーが続きますようにっ!」

おわり

67: ◆L0dG93FE2w 2012/08/06 22:02:31 ID:fsMam.R6
これで終わりです
読んでくれた人が居たら嬉しいです

次スレは
幼馴染「目を覚ませ!」 男「…」
ってスレタイで立てると思います

見かけたら読んでくれると嬉しいです
あと、NTRとか、滅んだらいいと思う

では。

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/08/06 22:12:17 ID:Uy.aH8dk

胸が苦しい童貞です
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/08/06 22:14:21 ID:aWdoudIM
良かった。幼が幼友にNTRなくてほんとに良かった。


元スレ
タイトル:幼馴染「ラッキー!」男「また?」
URL:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1344254304/
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