幼「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」男「そう言うなよ」

その他

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1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:12:37 ID:.Eifughc
幼「まったく、本当に冗談じゃないわよ」

幼「休日に、アタナと買い物なんて…」

男「仕方ないだろー。幼だって、学祭の実行委員なんだから」

幼「こんな事になるなら、引き受けるんじゃなかったわ」

男「買出しに行くくらいで怒るなよー」

幼「…」


2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:13:13 ID:.Eifughc



男「駅前のショッピングモールで良いよね?」

幼「そうね。あそこの雑貨屋で全部揃うわね」

男「二人で出かけるなんて、どれくらいぶりかな?」

幼「…ずいぶん久しぶりね」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:13:40 ID:.Eifughc
男「中学の頃は良く行ってたのにね」

幼「そうだったかしら」

男「中3の頃に映画観に行ったのが最後だっけ?」

幼「…中2の夏、プラネタリウムを見に行ったのが最後よ…」ボソ

男「ん?今、何か言った?」

幼「別に何も!」

幼「さっさと行きましょう!」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:14:13 ID:.Eifughc



男「…これで必要な物はそろったかな?」

幼「…」

男「幼?」

幼「…」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:14:51 ID:.Eifughc
男「幼、どうかした?」

幼「えっ?な、何?」

男「ぼーっとしちゃって、どうしたの?」

幼「ぼーっとなんて、してないわよっ」

男「それじゃ、買い物リストのチェックしようよ」

幼「…はいはい」

男「これとこれ、それにこれが3個づつで…」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:15:29 ID:.Eifughc
幼「…」

男「あと、これが…って幼、聞いてる?」

幼「あっ、ごめんなさい。もう一度最初からお願い」

男「疲れてるの、幼?」

幼「別に疲れてないわよ」

男「でもさっきから様子が変だよ?」

幼「大丈夫だったら!」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:16:02 ID:.Eifughc
男「落ち着いてよ、幼」

男「あそこのベンチでちょっと休もう」

幼「…そうね」

男「俺、飲み物買ってくるからここに居て」

幼「…えぇ」

幼「…」

幼「…はぁ」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:16:45 ID:.Eifughc
男「はい、これ」

男「ドクペで良かったよね?」

幼「あ、ありがと」

男「…ふぅ。暦の上では秋なのに、今日は暑いよね」

幼「…そうね」

幼「…さっきは怒鳴って悪かったわね」

男「いいよ、気にしてないよ」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:17:28 ID:.Eifughc
幼「…」

男「…何かあったの?」

幼「別に何も無いわよ」

男「付き合い長いんだから、幼の様子が変なの、すぐわかるよ」

幼「知ったふうな口を聞かないで欲しいわ」

男「…」

幼「…」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:18:13 ID:.Eifughc
男「ねぇ、幼」

幼「何よ」

男「一人で悩んでても、どうにもならない事ってあるんだよ?」

幼「…もし仮に私に悩みがあったとしても」

幼「それを他人に言うつもりはないわよ」

幼「そう言う性格って、知ってるでしょ?」

男「そうだね。だからこそ心配なんだよ」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:18:44 ID:.Eifughc
男「俺たち、幼馴染だろ?」

幼「…そうね…幼馴染ね」

幼「…ただの、幼馴染よね」

男「…」

幼「さ、買い物を済ませて、さっさと帰りましょう」

男「…うん」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:19:23 ID:.Eifughc



男「友~。ちょっとそっち持ってよ」

友「おっけー。おらよっと」

男「そのまま教壇の所まで運ぶぞー」

友「オラオラオラ~」

男「ちょ、強いよ!友!押すな押すな!危ないから!」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:20:01 ID:.Eifughc
友「っと、ここらでいいか?男」

男「オッケー。これ、後で黒板に貼り付けるから」

友「しかし良く描けたなー、この看板」

男「自信作ですから」

友「良くやった!偉い!」

男「実行委員ですから!」

友「ん、そういえばもう一人の実行委員、幼ちゃんは?」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:20:41 ID:.Eifughc
男「幼友と一緒に生徒会室まで暗幕借りに行ったよ」

友「女子2人で、重くないか?」

男「いやまぁウチのクラスは借りる暗幕3枚だけだし」

男「女子2人で十分だって、幼友がさ」

友「そっか。まぁ暗幕3枚なら、2人で十分か」

男「さ、準備続けようぜ。次はあの板に模様描くぞ!」

友「下書きはもう描いてあるのか。よし!塗るぞ!塗るぞ!」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:21:25 ID:.Eifughc



幼「えっ?申請されてない?」

生徒会役員「されてませんね」

幼友「ちゃんと確認してよ!2のBよ?」

生徒会役員「だから、されてませんてば」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:22:09 ID:.Eifughc
幼「今から申請…は」

生徒会役員「暗幕使用の申請は1週間前に締め切ってますよ」

生徒会役員「暗幕の割り当ては既に決まってますから無理ですね」

ペラッペラッ

生徒会役員「…やっぱり2のBから申請用紙は出されていません」

生徒会役員「暗幕は諦めて下さい」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:22:56 ID:.Eifughc
幼「…どうしよう」

幼友「とにかく、一度教室に戻ろうよ」

幼「…うん」


18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:23:36 ID:.Eifughc
友「え?暗幕借りられなかったの?」

幼友「そうなのよ。まったく生徒会ってば融通利かない連中ばっか!」

モブ女「えー。暗幕なかったら、ウチら、どこで着替えるのー?」

モブ男「いいじゃん、その辺で着替えれば」

モブ女「サイッテー!スケベ!」

モブ男「減るもんじゃねーし、いいだろ。客寄せにもなるかもよ?」

幼友「そんな事したら、生徒会から、強制停止されるわよ」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:24:28 ID:.Eifughc
モブ女「マジどうすんのー?」

幼「…あ、あの…」

男「…あー!ごめん、みんな!」

友「ん?」

男「俺が申請用紙出し忘れたんだ!」

友「マジかよー」

男「代わりの布、必ず用意するから!」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:25:05 ID:.Eifughc
モブ女「絶対だよ、男!」

モブ男「男ー。スケスケの奴もってこーい」

モブ女「アホッ!」

幼「あの…」

男「幼、ちょっと…こっちに」

幼「…」


21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:26:00 ID:.Eifughc
男「書類、提出してなかったんだね」

幼「ごめんなさい…」

男「やっぱり、最近様子が変だよ、幼」

幼「…こんなミスをしてしまっては、言い訳も出来ないわね」

男「…俺には相談出来ない事なの?」

幼「…出来ないわ…」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:26:52 ID:.Eifughc
男「俺は幼の力になりたいんだよ」

幼「この腹に溜まった物をいっその事、ぶちまけてしまいたいわよ!」

幼「でも…でもアナタは!」

男「俺?」

幼「…っく」

幼「何でもないわ…」

男「幼…」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:27:32 ID:.Eifughc



男「悪いな、オタ友」

オタ友「気にしないでほしいでござる」

オタ友「拙者達、アニ研は、今回は展示無しなのでござる」

男「…気使わせて、悪い」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:28:08 ID:.Eifughc
オタ友「男殿は、拙者の数少ない友達でござる」

オタ友「これくらい、屁でもないのでござる」

オタ友「だから、丁度余っていた暗幕を3枚持っていった所で」

オタ友「男殿が気にする事はないのでござるよ」

男「ありがとう、オタ友」

オタ友「ドゥフフ。男殿、拙者に惚れてはダメでござるよ?」

男「ははっ。気をつけるよ」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:29:06 ID:.Eifughc



男「おーい、暗幕、調達してきたぞー」

友「マジで?」

モブ男「どうやって?」

男「フッフッフ。オレッちの盗みのテクを持ってすれば…」

友「盗んだの?」

男「すいません、ウソです」

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:29:56 ID:.Eifughc
男「…まぁ、闇のルートから調達って事で」

男「入手先の特定は、禁則事項です!」

友「まぁ、いいか。じゃ、準備しちまうか!」

クラス一同「おー!」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:30:48 ID:.Eifughc



友「なんとか間に合ったなー」

男「うんうん。実行委員としては満足だよ」

友「それは全部終わってから、後夜祭の時にでも言えよ」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:31:36 ID:.Eifughc
男「それもそうか。明日と明後日が本番だもんな」

友「まぁ、お前はゆっくりしてろよ」

男「ん?」

友「クラスの連中とも話したんだ」

友「お前と幼ちゃん、準備一生懸命だったじゃん」

友「だから当日は俺らに任せろよ!って話しだ」

男「そうかー」

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:32:12 ID:.Eifughc
友「幼ちゃんと一緒に色々見てまわってこいよ」

男「うーん」

友「…お前ら最近仲悪いの?」

男「そう言う訳じゃないんだけどさ」

友「夏休みあけた頃から、あまり話してないみたいじゃん」

男「鈍感なお前から見てもそう思うか?」

友「おい、鈍感じゃないぞ?」

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:32:51 ID:.Eifughc
男「んー。幼、最近何かに悩んでるみたいなんだよなー」

友「そうなのか?」

男「ぼーっとしてる事が多い」

男「でも俺には相談出来ない事みたいでさー」

友「お前に解決出来ない事なら、俺らが出る幕じゃねーな」

男「んー」

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:33:32 ID:.Eifughc
友「とりあえず、明日は一緒に学校中まわってこいよ!」

友「何かあったら、携帯にメール入れるからさ」

男「おー。ありがとな、友」

友「気にすんな!親友!」

男「友、ちょっとキモいな」

友「おい、キモくないぞ?」

男「はははっ。ホントにありがとな」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:34:22 ID:.Eifughc



幼「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」

男「そう言うなよ」

幼「なんで私があなたと学祭を見て回る事になってるのよ」

男「クラスの皆が気を遣ってくれたんだよ」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:35:25 ID:.Eifughc
男「実行委員頑張ったで賞って事でさ」

男「ほら、バッチまで作ってくれたんだぜ?」

幼「…」

男「…幼、俺と見て回るのそんなに嫌?」

幼「そ、そう言う訳じゃ…ないけど…」

男「それじゃ、行こう!」

幼「わ、わかったわよ…」

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:36:13 ID:.Eifughc



男「お、りんごアメ売ってるな!」

幼「…」

男「幼、りんごアメ好きだよな?」

幼「…えぇ」

男「おーい。りんごアメ、2つくれー」

販売係「あいよー。2つで600円ねー」

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:36:56 ID:.Eifughc
男「ほい、幼の分」

幼「ありがとう、お金出すわよ」

男「いいよ、おごりで」

幼「でも…」

男「ご馳走になるのも礼儀の一つって、幼が言ってた事だぞ」

幼「…ありがと、男。ご馳走になるわ」

男「俺、これをガリガリ食べるのが好きなんだよなー」

幼「りんごアメは長い時間楽しめるのが醍醐味なのよ?ふふふ」

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:37:57 ID:.Eifughc
男「…幼、久しぶりに笑ったね」

幼「…そうかしら」

男「そうだよ」

幼「…」

男「さぁ、学祭は始まったばかりだぞ!」

男「次はどこいく?何食べたい?」

幼「演劇部の発表を観たいわね」

男「お?ロミオとジュリエット?」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:38:28 ID:.Eifughc
幼「そう。幼友が出るのよ」

男「そうだったな。あいつ演劇部だったもんな」

男「…ちなみに何の役?」

幼「…内緒だって」

男「よし!見に行こう!」

幼「…えぇ」

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:39:05 ID:.Eifughc



男「…なぁ」

幼「…何?」

男「幼友、出てた?」

幼「多分ね」

男「え?どこに?」

男「最前列で見てたけど、俺は気付かなかったぞ?」

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:39:50 ID:.Eifughc
幼「多分、あのラストのシーンで…」

幼「ロミオとジュリエットの前に置いてあった、岩じゃないかしら」

男「岩?」

幼「ずっと小刻みに動いてたんだけど」

幼「場面が暗転した時、足が生えて、舞台袖に走って行ってたわ」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:40:37 ID:.Eifughc
男「ぷぷっ」

幼「ふふっ」

男「そりゃ、何の役か言わない訳だ」

幼「そうね、幼友らしいわよね。ふふふ」

男「何か、久しぶりに、楽しいなぁ」

幼「そう?」

男「最近、幼の様子がおかしかったからさ」

男「ずっと気になってたんだよ」

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:42:27 ID:.Eifughc
幼「…そうね。正直、最近の私はおかしいわよね」

男「…」

幼「私達、もう随分長い付き合いよね」

男「そうだね。生まれた時からお隣さんだもんね」

幼「私はあなたの事を、何でもわかってると思ってた」

男「まぁ、お互い何でも話してきたもんな」

幼「…アナタと居ると、楽しくて、心が踊ってしまって」

幼「つい、忘れてしまう所だったけど…」

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:43:29 ID:.Eifughc
幼「…アナタは…」

男「俺?」

幼「…彼女が居るのよね?」

男「は?」

幼「それを私に隠しているのよね?」

男「な、何言ってるの、幼?」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:44:18 ID:.Eifughc
幼「…中2の夏休み、駅前で…」

男「?」

幼「あなたが私の知らない女の子と、腕を組んで歩いているのを見たわ」

男「は?」

幼「見間違いだと思いたかったけど…」

幼「私が、あなたの姿を見間違えるはずがない!」

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:45:14 ID:.Eifughc
幼「そして先月、やっぱり駅前で、あの時の女の子と」

幼「腕を組んで歩いているあなたを見たの!」

男「ちょっと待て、幼」

幼「勘違いじゃないわよ?あれはあなただった」

男「そうじゃなくて…」

幼「いいのよ。私達は単なるご近所さん、単なる幼馴染」

幼「私が勝手に勘違いをしていただけなんだから!」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:46:03 ID:.Eifughc
幼「…私、帰るわね」

男「幼!待って!」

幼「追いかけて来ないで!」

幼「…今の私の顔を、あなたにだけは…み、見られたく、ない…」
タッタッタ

男「…幼」

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:47:08 ID:.Eifughc



男「おーう。友、売上げどうよ?」

友「おう、見ての通りの大繁盛だぜ」

男「確かにすげーな」

友「中華喫茶、大成功だな」

男「おー…」

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:47:54 ID:.Eifughc
友「…幼ちゃんと何かあったんだな?」

男「…おう。幼は今日はもう帰った」

友「…後で話は聞いてやるから!今は休んでろよ」

男「おう」

客1「ロングのチャイナドレス、いいなぁ」

客2「足のスリットが少ないのが良いよなぁ」

客3「写真撮っていいかな?いいかな?」

男「…どうすっかなぁ」

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:48:32 ID:.Eifughc



男「それじゃ、みんな。1日目お疲れ様っ!」

クラス一同「おー!」

男「1日目の集計結果が生徒会から届いておりますっ!」

クラス一同「おぉー!!」

男「開封っ!」
ザワ…ザワ…

49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:49:25 ID:.Eifughc
男「…結果発表っ!」

男「2年の中で1位!学校全体で2位だーーーーーー!」

クラス一同「おおおおおおおおお!!!!!」
ヤッター! スゲー!

男「明日も、各自全力を尽くして…」

男「目指すは全校1位だーーーーー!!!!」

クラス一同「おーーーーーー!!」

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:50:09 ID:.Eifughc
男「それじゃ、今日は解散!」

男「友、幼友、2人ちょっと帰りに買出し付き合ってくれー」

友「おう。そのつもりだったぜ」

幼友「私もオッケーだよー」

幼友「もちろん帰りは送ってくれるんでしょ?」

友「2日分と思って買ってあった食材、ほとんど残ってないもんな」

男「んじゃ、行くか!」

51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:50:55 ID:.Eifughc



友「で?幼ちゃんと何があったんだ?」

幼友「え?あんた幼と喧嘩してるの?」

男「…喧嘩っていうか、誤解っていうか…」

男「俺、どうしたらいいと思う?」

52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:51:45 ID:.Eifughc
友「どうもこうも!」

幼友「誤解解いて、謝ればいいじゃない」

男「…幼が聞く耳持つと思おう?」

友・幼友「…微妙」

男「今日も話す前に、走って逃げちゃったんだよ」

友「…悩むなんて、男らしくないぜ!」

友「当たって砕けてこいよ!」

53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:52:18 ID:.Eifughc
幼友「そうね。友の言う通り!」

幼友「骨は拾ってあげるから、砕けてきなさい!」

男「砕けるの前提かよ…」

男「まぁ、でもそうか。俺らしくないか!」

男「友、買い物と、幼友の護衛、お願いしていいか?」

友「任された!」

幼友「今日はコレで我慢しといてあげるわ」

友「コレ言うな!」

男「んじゃ、行ってくる!」

54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:53:15 ID:.Eifughc

友「どう思う?」

幼友「…まぁ十中八九、上手く行くでしょ」

友「だよなぁ」

幼友「幼の方が、男にベタ惚れなんだから、さ」

友「やっぱそうだよなぁ」

55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:53:59 ID:.Eifughc



男「幼、居るかー?」

男「おーい!」

男「おーーーーーーい!」

カラカラカラ
幼「うるさいわよ、男」

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:54:42 ID:.Eifughc
男「居るじゃん。まぁ電気ついてたから、居るってわかってたけど」

幼「何の用よ、こんな夜更けに」

男「話がしたいんだよ」

幼「…私はしたくないんだけど」

男「誤解を解いておきたいんだよ」

57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:55:59 ID:.Eifughc
幼「誤解?何の?」

男「あのなぁ、先月俺と腕を組んで歩いてた女の子は…」

幼「…別にアナタが誰と腕を組んでいても、私には関係ないわよ」

男「最後まで聞けよ」

幼「…」

男「あれは俺の従妹だ」

幼「…従妹?」

男「そ。小さい頃、幼も一緒に遊んだ事あるでしょ?」

幼「…言われてみれば」

58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:56:41 ID:.Eifughc
男「夏休みにさ、こっちに遊びに来てたんだ」

男「で、駅の周辺を案内してただけだよ」

男「まぁ、可愛い妹みたいなもんだ」

幼「…話はそれだけ?」

男「え?あ、ああ。まぁ」

幼「…それじゃおやすみ、男」
ピシャッ

男「あれぇ?誤解…解けたよなぁ?」

男「何で、まだ怒ってるんだよ…」

59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:57:55 ID:.Eifughc


幼「あぁ、私ったら…どうしよう…どうしよう!」

幼「まさか従妹ちゃんだったなんて!」

幼「やっちゃった…やっちゃった!」

幼「嫉妬して、冷たい態度取ってたなんて言ったら…」

幼「男に幻滅されちゃうかも…」

幼「あぁぁぁ…どうしよう…」

60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:58:49 ID:.Eifughc


男「さぁ、皆、学園祭2日目だ!」

クラス一同「おー!」

男「今日は一般のお客さんも来場する!」

男「今日が本番と言っても過言ではない!」

クラス一同「おーーーーー!」

男「総力戦だ!やるぞ、2のB!」

クラス一同「おーーーーーーーーーーー!」

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 22:59:31 ID:.Eifughc
友「やっぱ、男がいると、気合が違うな」

幼友「そうだよねぇ。今回は頑張ってるもんね」

幼「…」

幼友「幼、さ、着替えるよ!」

幼友「今日の目玉はアンタなんだから!」

幼「え、えぇ」

62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:00:32 ID:.Eifughc

幼友「…ほら、幼。早く早く!」

幼「…」

クラスの男子一同「おぉぅ!」
ザワ…ザワ…

男「お、来たな、幼」

幼「な、何よ…」

男「すっごく似合ってるよ、幼」

幼「…あ、ありがと」

クラスの男子一同(恥ずかしそうに俯く幼さん、メチャ可愛い…)

幼友「さ、そろそろ始まるよー」

63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:01:29 ID:.Eifughc



友「やべーくらい忙しいなー」

男「おう。休む暇なくてごめんな、友」

幼「友君、私もお手伝いしようか?」

友「いいから、気にすんなよ2人とも」

64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:02:10 ID:.Eifughc
友「幼ちゃんは今、休憩時間だろ?」

友「それに、俺の料理の腕が評価されてるって事だろ」

友「嬉しいもんだぜ」

友「ほらよ、3番テーブル上がったぜ」

幼友「はいはーい。私行ってくるね!」

男「こりゃ、本当に全校1位取れるかもしれないなー」

幼「…そうだといいわね」

65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:02:48 ID:.Eifughc
幼友「おーい、男ー」

男「ん?何?」

幼友「お客さんがお呼びだよー。3番テーブル」

男「え、俺?」

幼「…」

66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:03:33 ID:.Eifughc
男「はいはー」

従妹「男お兄ちゃんっ!」
ダキッ

男「なっ!従妹?」

従妹「えへへー。来ちゃった!」

幼「!」

モブ男「お、おい。アレ誰だ?」

幼「…」

67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:04:21 ID:.Eifughc
男「お、おい!離れろよ、従妹!」

従妹「いやーだもーん!」

男「場所わきまえず抱きつく癖!」

男「いいかげん直せっ!」

従妹「いいじゃん、男お兄ちゃーん!」

幼「…ぐすっ」

幼友「えっ!?幼っ!」

幼「うわぁぁぁぁぁん」

クラス一同「えっ?」
ザワザワ

68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:06:24 ID:.Eifughc
モブ女「な、何で幼さんが号泣してるの?」

モブ男「し、知らねーよ」

幼友「どうしたの、幼、ねぇ!」

幼「うぅぅぅ…うわぁぁぁん」

男「従妹っ!離せっ!」

従妹「きゃっ」

男「幼!」
ギュッ!

69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:07:11 ID:.Eifughc
幼「!」

男「大丈夫だから…泣き止めよ、幼」

幼「…」

ザワ…ザワ…

男「友、一旦ここ任せるぞ?」

幼「…離してっ!」
ダッ

70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:08:01 ID:.Eifughc
男「待て、幼!」

友「男、ちょっと待て!」

男「離せ!友!」

友「幼ちゃんが心配なのは解るが!」

友「店放り出して行くのか?」

友「あの子もほったらかして?」

従妹「…」

71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:08:46 ID:.Eifughc
男「…皆、すまん、ちょっと熱くなった」

男「ごめん。友、ちょっと出てくるな」

男「従妹、ちょっと来い」

従妹「…うん」

男「幼友、幼の事を頼む…」

幼友「わかったよ」

友「2人とも、なるべく早く戻れよ」

男「おう」

72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:09:48 ID:.Eifughc



男「…また誰かに振られたんだな?」

従妹「…うん」

男「…はぁ」

従妹「しょうがないじゃん!男お兄ちゃんよりカッコ良い人なんて…」

73: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:10:38 ID:.Eifughc
男「夏休みにウチに来た時も言ったけどさ」

男「俺には好きな人が居るんだよ」

男「そしてそれはお前じゃないんだよ、従妹」

従妹「…でも」

男「さっき、教室で泣いてた女の子が居ただろ?」

男「あの子が、俺が好きな子なんだ」

74: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:11:43 ID:.Eifughc
従妹「えっ?」

男「お前が俺に抱きついてるのを見て、彼女は泣いたんだ」

男「普段は冷静な彼女が、人目もはばからずに、泣いたんだ」

男「わかるだろう?」

従妹「…ぐすっ」

男「…従妹、俺は…」

75: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:12:26 ID:.Eifughc



幼友「幼…」

幼「ご、ごめんね、幼友」

幼友「いいよ、今は泣いてて」

幼「うわぁぁぁぁん」

幼友「よしよし」
ナデナデ

76: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:13:53 ID:.Eifughc
幼「き、昨日の夜、誤解だって、言ってたのに…」

幼「わた、わたし、今日は謝ろうって…思ってたのに…」

幼「…うぅぅわぁぁぁあん」

幼友「幼、そのままで良いからちょっと聞いて」

幼友「…さっきさ、幼が教室飛び出した時さ」

幼「…」

幼友「男が真っ先に飛び出そうとしたんだよ」

77: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:14:36 ID:.Eifughc
幼友「あの抱きついてた子も、喫茶店も放り出してさ」

幼友「あの子が誰なのか、知らないんだけど」

幼友「男は絶対、幼の事を1番に思ってくれてるよ」

幼「…あの子は男の従妹なの」

幼友「そうなの?」

幼「昔、何度か遊んだ事あった…」

78: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:15:36 ID:.Eifughc
幼「男は、何でもないって言ってくれたのに…」

幼「私、従妹ちゃんに抱きつかれてる男を見て、頭真っ白になっちゃった」

幼「男の言った事、信じきれなかった…」

幼友「大丈夫だから。幼の正直な気持ち、男にぶつけちゃいなよ」

幼「うん…わかった。ありがとう幼友」

幼「後夜祭で待ってるって、男に伝えて?」

幼「こんな顔じゃ、教室に戻れないや」

幼友「わかった。それじゃ、後でね」

79: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:16:24 ID:.Eifughc



男「戻ったー」

友「おう。さっさと働け、女たらし」

男「俺はたらしじゃないよ」

友「あの子は?」

男「俺の従妹だ」

80: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:17:16 ID:.Eifughc
友「お前に惚れてたんだな」

男「あぁ。中2の時、ちゃんと断ったんだけどな」

男「他の誰かと付き合って、振られる度に俺の所に来るんだ」

友「今回はタイミングが最悪だったな」

男「…あぁ」

81: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:17:53 ID:.Eifughc
幼友「戻ったよー」

男「幼は?」

幼友「…後夜祭で待ってるってさ」

男「そっか…」


82: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:18:36 ID:.Eifughc
…後夜祭…

男「…」

幼「何よ…」

男「探したよ、幼」

幼「…」

男「あのさ、幼」

男「さっきので、俺の気持ちは伝わってるのかな?」

83: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:19:30 ID:.Eifughc
幼「…」

男「俺はさ、幼の事ずっと好きだったよ」

男「幼稚園の頃からずっと」

男「付き合い長いからさ」

男「お互いの良い所も悪い所もわかってるよな」

84: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:20:11 ID:.Eifughc
男「そう言うの含めてさ」

男「俺は幼の事が、異性として、好きなんだよ」

男「だからさ…」

男「俺と、結婚を前提に、お付き合いして下さい!」

幼「い、今さら…」

85: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:21:24 ID:.Eifughc
幼「アナタと付き合うなんて、冗談じゃないわ」

男「そう言うなよ」

幼「誤解して、嫉妬して、みっともなく取り乱して…」

幼「私はどんな顔でアナタの事を見ればいいのよ!」

男「どんな顔でもいいよ、幼」

男「どんな顔の幼でも、変わらずに好きだよ」

幼「…ぐすっ」

86: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:22:08 ID:.Eifughc
幼「…化粧も崩れて、涙でぐしゃぐしゃ」

幼「こ、こんな私でも…?」

男「あぁ、大好きだよ、幼」

幼「うぅ…うわぁぁぁぁぁん」

幼「男っ!わ、私もっ!大好きだったの!」

幼「幼稚園の頃から、変わらず、ずっと…」

幼「男の事が、大好きなのっ!」

87: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:22:53 ID:.Eifughc
幼「これからも一緒に居たい!」

幼「ず、ずっと…い、いっしょ、に…」

男「こちらこそ、だよ、幼」

男「幼稚園の時、約束したもんな」

幼「覚えててくれたのね…」

男「あぁ。忘れた事、無いよ」

男・幼「大きくなったら結婚しようね」

88: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:23:39 ID:.Eifughc
男「ははっ」

幼「ふふっ」

男「あぁ、胸のつかえが取れた気分だよ」

幼「私もよ、男」

男「ほら、ハンカチ」

幼「え?」

男「化粧と涙、拭いて」

幼「え?」

89: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:25:50 ID:.Eifughc
男「あっちでクラスのみんなが待ってるんだよ」

男「俺たちのクラスの売上、全校で1位だったんだぜ?」

幼「本当に?凄い!」

男「あぁ、後夜祭が終わったら、皆で打上げだ!」

幼「…うん」

90: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:26:44 ID:.Eifughc
男「あ、ちなみにね」

男「ウチのクラスの女子人気投票…」

男「ぶっちぎりの1位、幼なんだぜ?」

幼「今日の功労者が行かないと、打上げ始まらないよ!」

幼「え、は、恥ずかしい…」

男「さぁ、行こう、幼。俺が傍に居るから」

幼「…えぇ、男」

91: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:27:48 ID:.Eifughc



友「あいつら、ホント、良かったよな」

幼友「見せつけてくれるわよね、ホント」

友「幼稚園で結婚の約束…かぁ」

幼友「あの2人ならやりそうではあるよね」

友「…俺もしたんだけどなぁ」

幼友「は?何か言った?」

友「別に!何も言ってねぇよ!」

幼友「…このヘタレ!」

友・幼友(コイツ、ひょっとして覚えてる?)

おわり

92: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:29:11 ID:.Eifughc
これで終わりです
読んでくれた人が居たら嬉しいです

次スレは
幼馴染「ククク、見よ!男よ!」男「見てるよ」
ってタイトルでスレ立てると思います

では。

93: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/26 23:32:43 ID:Q5kkwAlQ

次回作も期待


元スレ
タイトル:幼「アナタに付き合うなんて、冗談じゃないわ」男「そう言うなよ」
URL:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1340716357/
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